
医学部を目指して浪人することになったけれど、どこの予備校に通えばいいか分からない…
本記事ではそんな方向けに、
医学部志望の浪人生が予備校を選ぶときの6ポイント
について紹介します。

私が浪人が決まったときに予備校を選んだ経験も元にしています。
現役時代大学全落ちから1年後に国立医学部に合格することができました。
予備校を選ぶときのポイント
①”○○”の合格実績
予備校を選ぶときに合格実績は必ず確認すると思いますが、
予備校全体の合格実績ではなく、
自分が通うはずの校舎、さらに言えば自分が通うはずのクラスの合格実績を参考にするようにしましょう。
なぜなら、同じ予備校でも校舎やクラスによって大きく実績が異なってくるからです。
都心部にある校舎や上位クラスには良い講師、良い環境が与えられます。
したがって、合格実績に差が生まれてしまうのは、当然のことなのです。

特にクラスの多い大手予備校などでは、華々しい合格実績を誇る上位クラスがある一方で、下位クラスでは目も当てられない合格実績、ということも少なくありません。
②1コマの授業時間

予備校ごとに1コマの授業時間は異なります。
1コマの授業時間が短く、1日のコマ数が多い方が良いですか?
それとも、1コマの授業時間が長くて、1日のコマ数が少ない方が合っていますか?
例として、駿台予備校と河合塾の授業時間を比較しました。
駿台予備校 | 河合塾 | |
1コマ | 50分 | 90分 |
メリット | ・集中力が続く ・授業に置いて行かれることが少ない ・高校時代と同じような時間間隔で授業が受けられる | ・1日の科目数が少なく、予習復習がしやすい ・本番の試験に近い時間のため、訓練になる |
デメリット | ・予習復習の科目数が多い ・1回の授業で進む量が少ない | ・集中力が続かない、眠くなる ・授業に置いて行かれると挽回が大変 ・座りっぱなしで腰が痛くなりやすい、トイレに行きにくい |

おおよそ9か月ほど予備校の授業を受けることになります。より集中しやすい環境を選択したいものです。
③講師

自分が入るはずのクラスを
- 気に入っている講師
- 人気講師
が受け持っているか、
- 評判の悪い講師
が受け持っていないかは確認しておきましょう。
④医学部志望クラスの担任
予備校クラスの担任は、メンタルブレイクしやすい浪人生にとって良き相談相手となります。
また、医学部志望生が出願校を決めるとき、クラス担任の意見はとても重要です。
医学部の出願は情報戦ですので、クラス担任のいままでの経験が活きてきます。

私も後期の出願校を決めるときにクラス担任の意見を参考にしました。いままで受け持った生徒との比較、各校の出願倍率の傾向など…様々な情報を分析して納得のいく出願が行えました。
では、どのようにして、”よい”クラス担任であるかを見極めればよいでしょうか?
↓
A.医学部志望クラスの担任と、面談をしてみよう!
ぜひ、自分の成績と、前年度の受験の結果を持って、医学部クラスの担任と面談をしてみましょう。
その際には、
- 自分が第一志望校に合格するためには何が必要なのか
- 自分と同じような成績の人が、どのようにして医学部に合格したのか
を聞いてみてください。
⑤自由席か指定席か
気になる人にとっては大切なポイントになりますので、チェックしておくと良いでしょう。
自由席と指定席について簡単に比較しました。↓
自由席 | 指定席 | |
メリット | ・(早く来れば)自分の好きな席を決められる | ・席を探す煩わしさがない ・勉強に集中できる |
デメリット | ・仲のいい人で固まってしまい、授業に集中できない/休み時間に話してしまって有効活用できない ・授業直前に来ると席を探さなくてはならない ・(なんとなく固定された)席とは別の席に座ってしまうと視線が痛い | ・後ろの席になってしまうと、黒板が見えづらい(ただし、あらかじめ言っておけば配慮してもらえる) |

私は席探しが面倒だと思っていたので、駿台(指定席制)でよかったです。
⑥校舎の雰囲気

多くの浪人生が、浪人生活のどこかしらで病みます。
たとえ成績や判定が良くても病みます、残念ながら。
そんなとき校舎の雰囲気が暗いと余計気分が沈んでしまうんですよね。
ですので、なるべく明るい雰囲気の校舎がおススメです。
また、特に多浪生が多い校舎によくあるのですが、
受験に諦めてしまっている人がいる・談話室(フロンティアホール)でさぼる、寝る、酒を飲む、外に出て煙草を吸う…など
未成年もいました
勉強に集中する環境としてふさわしくない校舎は存在します。
本気で合格したいという気持ちがあるのであれば、あまり退廃的な空気が漂っている校舎はやめましょう。
その他
ほかに考慮すべき点としては
- 授業料
- 自習室 (形態、席数、匂い←結構大切)
- 予備校周囲の建物 (遊べる・寄ってしまいそうな建物がないか)
などが挙げられます。
Q.前年度と塾を変えた方が良いか?
A.前年度よっぽどその塾で失敗したと思っていない限りは変えないほうがいい。
なぜなら、各予備校には特徴的な解法があるからです。
例 駿台の微積物理
別の予備校に入り直すと、新しい解法を1から勉強しなおさなくてはならないこともあり、時間がかかってしまいます。
もし、予備校を変えるのならば、
- 前年度失敗した原因が塾にある (自分の努力不足以上に)
- どうしても空気を変えたい
- 前年度の塾に限界を感じ、グレードアップしたい
といった明確な理由がある場合にしましょう。
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ただの駿台の宣伝です。↓

私は現役時代に物理で伸び悩んでいたのですが、浪人で駿台の微積物理を習って、それまで手も足も出なかった難しい問題が解けるようになりました!
駿台の微積物理はかなりお勧めですよ!
最後に
以上、医学部志望浪人生の予備校の選び方について紹介しました。
私は、現役時代に駿台に通っていたこと(英語・化学)、クラス担任の熱量がすさまじかったことから、駿台に決定しました。
結果、国立医学部に合格することができ、今も医学生として大学生活を送ることができています。

あの時の選択は正しかった!!!
ただ、一つ伝えておきたいことは、
予備校選びは大切だけれど、結局は自分の頑張り次第
ということです。
どんなに素晴らしい環境に身を置いたとしても、合格するために努力を積まなくては合格することはできません。
逆に、たとえ劣悪な環境に置かれていたとしても、努力次第で合格することも可能です。
予備校を選んで終わりではなく、そこで自分がどのように頑張るのかが最も大切なことなのです。


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