国公立医学部医学科に後期合格するために必要なこと

体験談から

国公立医学部に合格できるチャンスは、前期と後期の2回あります。

たとえ前期試験が不合格だったとしても、諦めることはありません。

私は国立医学部に後期試験で合格して医学生になることができました。

 

本記事では、そんな私自身の体験をもとに、

医学部後期合格するために必要なこと

を解説します。

後期試験合格のために必要なこと

前期試験の次の日から準備を始める

理由

後期試験合格に一番大切なのは、前期試験の次の日には勉強を始めるということです。

前期試験は2/25.26ですから、2/27から後期試験の勉強を始めましょう。

 

多くの受験生が、前期試験が終了した後、数日遊んでから勉強を再開します。

前期試験の結果が出てから勉強を始める人もいます。

早く始めれば始めるほど、これらの受験生と差をつけることができます。

みなと
みなと

国公立医学部に進学したかったら、前期試験の手ごたえは関係なしにすぐ勉強を始めるべきです。

 

次の日からの勉強開始がどれだけ大切かを知るために、

  1. 次の日から勉強開始
  2. 合格発表で前期不合格が分かってから勉強開始

の2パターンを比較してみましょう。

 

まずは、次の日に勉強を始める場合から。

『前期試験の次の日から勉強を開始する場合』の勉強日数

国立医学部前期の日程は2/25,26(※)であり、後期試験の日程は3/12(+3/13)です。

したがって、前期試験の次の日である2/27から勉強を開始すると、約2週間も勉強することができます。

(※東京大学、新潟大学、名古屋大学、京都大学、九州大学は2/25~27で実施)

 

続いて、合格発表後に勉強を始めた場合です。(図は、一番合格発表が多い3月6日に設定しています。)

『合格発表後に勉強開始』する場合の勉強日数

特に前期の手ごたえが良かったのに不合格だった受験生は、合格発表まで何もせずに、不合格が分かってから慌てて勉強を開始することがあるでしょう。

しかし、図の通り、合格発表が出てから勉強を開始しては、1週間ほどしか準備する時間がありません。

みなと
みなと

一番合格発表が遅い大学は3/10発表ですから、移動時間も加味すると全く準備ができない可能性すらあります。

 

1と2を比較すると、1週間も勉強期間が異なりますね。

たかが1週間、されど1週間。

1週間あれば、過去問5年分を余裕で1周できます。

短期間に5年分も解けば、問題傾向の把握や、時間配分の練習ができるでしょう。

苦手分野一つくらいなら、つぶすことができるかもしれません。

なにより、この時期の知識量は受験のピークです。

これらを複合的に組み合わせて演習を行うことで飛躍的に学力を向上させることができます。

いままで理解できていなかった事柄がリンクして、解けなかったはずの問題が解けるようになります。

 

みなと
みなと

前期試験から後期試験までは受験の集大成ともいえる期間でした。「なんだこれ!めちゃくちゃ分かる!」となり、受験生活の中で一番勉強が楽しかったです。

注意点

たとえ前期試験の手ごたえが良かったとしてもすぐに勉強を開始しましょう。

前期試験の手ごたえが良いと、しばらく前期試験終了の解放感に浸って遊んでしまう人が多いようです。

もしそれで前期試験が不合格だと、後期試験の準備が致命的に遅れてしまいます。

 

ここで、私自身の話をしましょう。

前期試験の次の日から勉強を始めたというと、あまりにも手ごたえが悪かったのかと思われるかもしれませんが…

手ごたえはかなり良かった!!!

 

「わー、すごく簡単じゃん!」と思いながら解き、かつ過去問の自己採点でも合格者最低点を余裕をもって超えていたため、合格したと思っていました。

しかし、結果は不合格。

理由は、英数理の中で一番の得意科目である英語の大幅な易化により、他の受験生を差をつけることができなかったからでした。

 

受験は相対評価です。

たとえ自分の手ごたえが良くても、周りも同様にできていれば不合格も不思議なことではありません。

みなと
みなと

前期の手ごたえなんて忘れてしまいましょう!

合格する気で試験を受ける

集中して勉強をする人のイラスト(男性)

「なにを当たり前のことを」と思われるでしょう。

しかし、後期試験の会場を見渡したところ、休み時間も使って最後の最後まで真剣に取り組んでいた人はほとんどいませんでした。

前期終了による解放感を1度味わってしまうと、休み時間の数十分すらも努力をすることを忘れてしまうのでしょうか。

前期試験の会場では、休み時間に遊んでいる人など一人もいなかったのですが…

 

私が試験を受けたのは収容人数40人ほどの小教室で、15人ほどの受験生が受験しました。

その中で合格したのは私を含めてたったの3人。誰も休み時間中にガリガリ勉強していた人です。

私たち3人が合格できた理由は、休み時間に勉強した内容がたまたま試験に出たわけではなく、できる限り手を尽くすという姿勢だとは思います。

背景に『本気で合格する気』があることは間違いないでしょう。

総括

医学部後期合格するために必要なことを紹介しました。

結局のところ最後まで全力を尽くすことが合格するために大切なのです。

前期合格発表までのたった2週間弱、勉強する時間が伸びたところで、どうってことないでしょう。

医学部を目指し、それよりずっと長い期間勉強してきたはずです。

よっぽど前期試験の手ごたえが悪い場合を除いて、次の日から勉強を始める受験生は少ないのですから、早めのスタートダッシュをきって、周りの受験生と差をつけていきましょう。

参考:後期試験に学力試験がある大学(2023年度入試)

・旭川医科大学 個別試験(英語)+面接

・千葉大学 個別試験(数・理・英)+面接

(前期日程と後期日程で赤本が違うので注意!)

・山梨大学 個別試験(数・理)+面接(配点なし)

(医学部<看護学科>と間違えないように注意!)

・岐阜大学 個別試験(数・理・英)+面接(配点なし)

・奈良県立医科大学 個別試験(数・理・英)+面接(配点なし)

・宮崎大学 個別試験(化・英)+面接(配点なし)

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