
受験生
理系科目より、文系科目が得意。でも、国語が得意なところで医学部受験じゃ意味ないよね…

いいえ!国強は共通テストを利用する医学部受験(※)において大きなアドバンテージを持っています!
わたしは、理系科目が苦手で、文系科目(なかでも国語)が得意な受験生であり、受験生活の中で国語が得意なことによる恩恵を実感することが何度もありました。
本記事では、国語が得意な医学部受験生が有利な点を紹介します。
(※)国公立医学部、私立医学部共通テスト利用入試
共通テストで国語が足をひっぱらない
医学部受験における国強のアドバンテージとは、
共通テストで国語が足を引っ張らない(それどころか国語で稼げる)こと
です。

え、それだけ???

実は、これがとっても大切なことなんです!
なぜなら、医学部受験生が共通テストを失敗するパターンとして一番多いのが、
国語で失敗した分を他の科目で挽回することができず、目標ラインに届かない
というものだからです。
具体的に数字を出して説明いたします。
国公立医学部を受験しようと思ったとき、共通テストは最低ラインとしておおよそ85%、目標としては90%が目安です。
リスニングを除いた900点満点で考えると、765点~810点です。
さて、一般的に理系の受験生は国語が苦手な傾向にあります。

国語を最低でも8割(160点)取る予定でも、少しのミスで簡単に140点とか取ったりするようです。
もし、国語で150点だったとしましょう。国語で50点の失点です。
共通テスト90%を狙っていた場合、許される失点は90点ですから、残り40点しか残っていません。
すなわち、残りの6科目で40点分しか間違えることができないのです。
1日目で国語に失敗してしまった場合、「2日目の理系科目に賭ける!」と2日目に臨む必要があるので、大きなプレッシャーがかかります。
一方、国語で安定して9割取れている(20点失点)人は、残り70点分残っています。

実際に、予備校で上位の生徒が、何人も国語を失敗したことで目標ラインに届かず、第一志望校を諦めていました。
順当にいけば、旧帝大医学部に受かるような実力を持った人たちですら、国語は鬼門になってくるのです。

国立医学部コースで1位だった子とよく話していたのですが、国語をずっと不安がっていました。
国語が得意なことによるアドバンテージは、表に現れにくく実感できる機会もあまりありません。
共通テストの結果において必要になってくるのは、総合的なパーセンテージがどれくらいかであり、その内訳はそれほど関係ないからです。
ですが、「国語が得意」という強みは、「共通テストの結果が大崩れしにくい」という形で確かに存在するのです。
国語が得意でも意味ない、とは思わずに、自分の強みに自信を持ってください。
目指せ共通テスト国語200点!
例外:国語が得意であることが求められる場合
これまで、共通テストに限った話をしてきました。
ただ、医学部受験において、国語が得意でなければならない(少なくとも苦手であってはならない)場合があります。
それは、2次試験で国語の筆記試験が課せられる大学を受験する場合です。
以下で示す4校が、2次試験で国語が必要な大学です。
国語の配点 | 2次試験の配点 | 共通テストも含めた合計点 | |
山形大学 | 100 | 700 | 1600 |
東京大学 | 80 | 440 | 550 |
名古屋大学 | 150 | 1650 | 2550 |
京都大学 | 150 | 1000 | 1250 |
名古屋大学や京都大学は全体の配点に対して国語が占める割合は小さいですが、国語の記述問題を解く能力が必要なことに変わりありません。
これらの大学を受ける場合は、共通テストの国語の対策だけでなく、記述問題を解く練習もしなければなりません。
(参考)みなとの国語の成績
参考までに、国語が1番の得意科目だった私の成績です。
おおよそこれくらいの成績で、共通テストの国語は安心して受けることができます。
偏差値は
- 駿台全国記述(4月):71.8
- 第一回駿台全国判定(5月):67.2
- 第一回駿台全国(6月):63.7
- 駿台全国マーク(7月):66.6
- 東大実践(8月):63.9
- 第2回駿台全国判定(9月):65.9
- 第2回駿台全国(9月):59.5
- 第1回駿台・ベネッセマーク(9月):65.1
- 第2回駿台・ベネッセ記述(10月):64.1
- 第3回駿台・ベネッセマーク(11月)70.3
センター試験本番は187点でした。センター試験は結果的に89%でしたから、国語の点数に救われた人間です。

得意という割にパッとしませんが、文理混ぜての偏差値なので、理系にしては国強を名乗らせてください…
センター試験の問題では(過去問も含めて)9割以下をとったことがありません。
私は数学がとても苦手なのですが、「国語は9割切ることはないから、数学も慌てなくて大丈夫!」という思いは数学の時間に心の余裕を持たせてくれました。
センター試験では心の余裕はとても大切なのです。
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