難関大学合格者が実践していた夏期講習活用法

勉強法
受験生
受験生

夏期講習をとりたいけど、数が多すぎて選べないな。どれを受けるのがいいんだろう…

そんな受験生のために、

本記事では、

  • 講座の選び方
  • 予習、復習法
  • 授業の受け方

を解説します。

夏期講習の取り方

講座の選び方

まず、夏期講習は短期間に集中して講義を行うことから、

  • 苦手科目(分野)の克服
  • 得意科目を伸ばす

に向いています。

ですから、苦手でも得意でもない科目は、基本的に自力で勉強するようにして、苦手科目(分野)と得意科目の講義を取るようにしましょう。(詳しくは後述)

講座の数

張り切って夏期講習を取りまくる受験生も多いですが、あまりたくさん取りすぎると

  • 予習復習が追い付かない
  • その他の勉強ができない

ので、自分のキャパに合わせた講座の数を取りましょう。

苦手科目の克服の場合

分野別講義をとろう

苦手科目

苦手科目は、基礎的な部分を含めて理解ができていない可能性がありますので、基礎から丁寧に確認していく必要があります。

分野別講義では、まず基礎の解説から始まり、問題、応用と段階的に講義が進むので、苦手の克服にもってこいです。

予習

苦手科目の講習を受ける場合、予習より復習に時間をかけましょう。

予習で最低限やることは、

  1. 問題にトライしてみる
  2. 「どこまで理解できているのか」、「どこが分からないか」をはっきりさせる
  3. 講義で特に注意して聞きたい部分を書きだしておく

です。

問題が解き切れなくても大丈夫です。

予習では、「分からない部分を把握し、講義で特に聞きたいポイントを知る」ことを優先します。

講義

講義では、予習の2,3の部分を集中的に聞きましょう。

講義での集中ポイント

  • 方針はあっているか
  • 「理解できている」と思っていた部分は本当に理解できていたか(勘違いしている部分はないか)
  • 「理解できている部分」から先へ進むには、どういった考えが必要だったか(例 「ああ、この公式を使えば良かったんだ!」)

などなど。

もし授業で分からない点があったら、なるべく早く講師に質問しに行きましょう。

夏期講習期間中、講師たちは様々な校舎をまわっています。新幹線を使って遠征してくることもあるそうです。

期間を過ぎるともう会えないこともあるので、質問は必ず期間中に済ませるようにしてください。

復習

苦手の克服のためには、講義の復習が非常に大切です。

1回目の復習はその日のうちに行ってください。

その日の講義内容を理解して次の講義を聞くのと、理解せずに聞くのとでは次の授業の理解度が全く違うからです。

  

まずは授業を思い出しながら、授業で取り扱った問題を解いてみましょう。

巻末や章の間にある演習問題は、講習期間中に慌てて解く必要はありません。

授業で扱った問題がしっかりと理解して解けるようになってからチャレンジです。

得意科目を伸ばす

問題の解説中心の応用講義をとる

得意科目

得意ということは、内容の理解はある程度完了している状態だと思います。

したがって、さらに実力を伸ばすために、「問題を解く」ことに焦点を当てていきましょう。

予習

応用講義では、問題の解説から講義が始まります。

したがって、事前に問題を解いておかないと、講義の数十分間が全くの無駄な時間になってしまいます。

必ず、予習で問題を解いておきましょう

また、理系科目の予習の時は、経過をなるべく端折らずに残しておいて下さい

理系科目では、過程も採点の対象になりますので、採点者に自分の意図が伝わるような解答を作成する力も必要となります。

普段問題を解くときから、「解答を作る」ことも意識するようにしてください。

講義の聞き方

重要なのは、問題が正解していたかどうかではなく、自分のやり方が合っていたかどうかです。

問題の解説を聞いて、自分の解法と照らし合わせてみましょう。

理系科目では、「解答の書き方」についても注目してください。

 

全く違う方法でやっているのに正解のときもありますよね。

別解の可能性もありますので、迷わず講師に質問です。

このとき、間違っても「自分の解法の方がいい。あの先生ダメだな。」とうぬぼれて、放置してはいけません

あなたの方法には致命的な欠陥があるかもしれませんから。

みなと
みなと

数学の解答で、必要十分条件がそろっていなくて大幅減点、などよくあることです。

復習

復習は必ず次の講義までに終わらせてください。

しかし、予習の段階で問題が解けていた場合は、解きなおす必要はありません。

  • 解答の方針
  • 解答の書き方

を確認すればよいです。

余力があれば、章末や巻末の演習問題に挑戦してみましょう。

最後に

「夏は受験の天王山」、「夏を制すものは受験を制す」と表現されるように、夏休みは受験生にとって本当に大切な期間です。

特に、夏期講習はたったの数日で通常授業数週間分の内容を講義することもあり、飛躍的に実力をアップさせることが貴重な機会です。

(駿台の講習だと、4日間でおおよそ3,4週間分です。)

夏の努力は、きっと夏明けの模試の結果に現れます!

一歩でも合格に近づいていきましょう

<参考>

私が浪人生の夏にとった講座(理由)

  • スーパー数学総合Ⅲ(苦手科目)
  • スーパー英語総合(得意科目。また、英語は日々の積み重ねなので夏に授業を受けておきたかった)
  • スーパー数学総合ⅠAⅡB(苦手科目)
  • 物理特講(苦手科目)
  • 化学特講Ⅲ(得意科目。化学特講Ⅲは有機化学が講義対象であったため。有機化学の通常授業自体は後期だったので、夏に先取りをしようと思った。あと有機化学好き。)
  • 新・RONRI読解講座(講師が好きだったので取りました。不純な理由。)
  • 夏のセンター倫理政経(通常授業のカリキュラム的に取るように指示されていた。)

これくらいなら予習復習も余裕をもって行うことができました。

予備校のクラス担任も5から8講座くらいがちょうどいいといっていました。

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