
これから解剖実習が始まるんだけど、何を準備したらいいかな。

そんな医学生のために、
- 解剖実習のための購入品
- 解剖実習の服装
- 気を付けること
を解説します!!!
解剖実習のために購入するもの
大学を経由して購入するもの
- 解剖セット(メス、ゾンデ、鉗子など)
解剖セットは、学校を経由して購入します。
実習が近くなると、大学からアナウンスがあるでしょう。
ただ、一つアドバイスをするとすれば、
解剖キットは買わないで、先輩に譲ってもらおう!!!
です。
メスは芯を変えて使うので、メス自体は古いもので問題ありません。
また、解剖キットは高価です。
私が通っている大学では、1万3千円ほどだった覚えがあります。
解剖セットは解剖実習のときにしか使わないので、高いお金を払って買う必要はありません。
ぶっちゃけ解剖実習が終わった後に部屋にあっても邪魔。
先輩もきっと持て余していると思うので、頼んで譲ってもらいましょう。

多分先輩もそのまた先輩にもらったものを使っていたと思います。
自分で購入するもの
- ニトリル手袋 (100枚入り×2箱以上)
- 実習室用サンダル (クロックスなど)
- 白衣
- 解剖学の教科書
- 解剖実習手引書 (大学の指示に従って)
- 白衣の下に着る服
1.ニトリル手袋
→解剖実習の際に身に着けるニトリル手袋は、沢山購入しておきましょう。

100枚入り2箱でちょうどよかったです。
足りなくなればドラッグストアで普通に売っています。
アレルギーを防ぐため、ラテックスフリー、パウダーフリーを。
2.実習用サンダル(後述)
3.白衣
→解剖実習で使った白衣は、汚れて使えなくなってしまうので、安い白衣で結構です。
4.解剖学の教科書 (圧倒的におススメ『ネッター解剖学アトラス』)
→必ず、実習前に目を通して確認しておきましょう!

電子版がついているので、新品で買うことをおすすめします。
5.解剖実習手引書(大学から指定された手引書を購入してください)
6.白衣の下に着る服(後述)
気になる人だけが買うもの
- 保護メガネ
- アームカバー
1.保護メガネ
→解剖中、組織が顔に向かって飛んでくることが稀にあります。気になる方は保護メガネをすると良いでしょう。

とはいえ本当に稀ですし、私の学年で保護メガネをかけていた人はいませんでした。
2.アームカバー
→白衣の袖の汚れが気になってしまう方向けです。
解剖実習時の服装(白衣の下)

①捨ててもよい服
実習の時には白衣を着るので、白衣の下の服が汚れることはありません。
しかし、ホルマリンの匂いが染みついてしまうので、実習後はもう着ることはできません。
必ず解剖実習が終わったら捨てられる服を用意しましょう。

私は解剖実習用に、GUのセールで1枚500円になっていたTシャツを3枚用意しました。
高校生の時のジャージを着ている人もいました。
②足の甲が覆われているサンダル(クロックスなど)
実習室には、履物を履き替えて入ります。
着脱しやすいサンダルがおススメですが、メスやノコギリなどの刃物を使うので、足の甲が守られている安全なものにしましょう。
③手袋
1枚だと手が汚れてしまったり、破けたときに手が汚れてしまうので2重にして使うのがおススメです。
爪が長いとすぐに破けてしまうので、実習前には爪を短く切っておきましょう。

手袋を2重にして使っても、染みて内側の手袋まで変色していました。
パッと見ては分からないけれど、1重だと手が汚れてしまっていると思います。
④冬は暖かい服を用意する
実習室内では、ご遺体の状態を保つために暖房器具を使うことができません。
冬はかなり寒いので、暖かい服装を用意してください。
⑤髪はまとめる、前髪はピンでとめる
実習中は手が汚れるので、髪の毛が邪魔になっても直せません。
髪が落ちてこないようにきっちりとまとめておきましょう。
★解剖実習期間中は、シャンプー・リンスのグレードをあげよう!
毎回の実習終わりには、髪の毛が信じられないくらいパッサパサになります。(多分ホルマリンのせい)
いいシャンプーとリンスを使った方が良いです。
解剖実習で気をつけること
匂いには覚悟
解剖実習中、一番覚悟しておいた方がいいのは、ホルマリンの匂いかもしれません。
おそらく想像以上にホルマリンの匂いはきついと思います。
前日に夜更かしをして体調が悪い、なんてことがないように気を付けてくださいね。

怖くなったり、気持ち悪くなったりはしない?倒れたりとか…

ほんっとうに稀にはあるらしいです。
ただ私が知る限り、その日の体調が悪かった以外の理由で、気持ち悪くなったり、吐いたり、倒れたりといった人はいませんね。
「解剖=怖そう」と過度に緊張しなくても大丈夫です!!!
腰痛持ちは対策しよう

実習では、何時間も立ったまま、低い実習台で解剖を行わなくてはなりません。
(つまりずっと中腰です)
腰が弱い人は、腰痛必至です。(結構切実!!!)

私自身もともと腰痛持ちなのですが、本当に腰がきつくて大変でした。
腰が心配な人は、腰痛をかかえる(悪化する)前にコルセットやサポーターで保護しておくことをお勧めします。
私が使っていた物です↓↓↓ (もはや運動用。結構がっしり腰を固めてくれます。)
生理中の女子は無理しないで!

解剖実習室の匂いはきつめ+長時間立ちっぱなしですよ!
生理期間中の解剖実習は、結構ツラい。本当に。
ちょっと今回の生理は重めかな、と思ったら、
- 前日は早く寝て
- きちんと痛み止めを飲んで
体調を整えておきましょう。
そして「無理だな」と思ったら、倒れてしまう前に実習室から出て休みましょう!
最後に
必ず予習して実習に臨みましょう!!!
解剖実習は、手順通りに進めれば、形の上では終わらせることはできます。
ただ、今見ているものは、どの筋肉なのか?神経なのか?血管なのか?予習していないとさっぱり分かりません。
これではせっかくの解剖実習の意味がない。
解剖実習でしか見えない構造も多く、とても貴重な機会です。
また、実習自体が献体をしてくださった方の厚意の上に成り立っていることを忘れてはいけません。
解剖実習が自分にとって最大の学びとなるように、真面目に取り組みましょう。


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