防衛医科大学校医学科受験、不合格だったけれど受けて正解だった理由

体験談から

私は現役生のときに筑波大学医学群の推薦入試を、浪人生の時に防衛医科大学校の入試を受けました。

いずれも秋ごろに入試が行われ、共通テストの結果は関係なく合否が決まります。

結果はいずれも不合格でしたが、筑波大学入試と防衛医大入試では、その後の受験生活に大きな差が生まれました。

筑波大学入試は受けなければよかったと後悔していていますが、防衛医科大学校は受けてよかったと思っています。

本記事では、防衛医科大学受験が結果的にプラスに働いた理由を紹介します。

<特に読んでいただきたい方>

  • 防衛医科大学医学科の受験を考えている受験生
  • その他秋に試験がある医学部を受けようと思っている受験生

防衛医科大学の受験とは

防衛医科大学校医学科の受験は、1次試験が10月末、2次試験(1次試験を通過した受験生のみ)が12月の中旬に行われます。

1次試験は学力試験(国語、数学、英語、理科)及び小論文試験、2次試験が口述試験及び身体検査です。

 

↓(参考)令和4年度入校学生の採用試験

応募資格18歳以上21歳未満の者
高卒者(見込み含)または高専3年次修了者(見込み含)
受付期間令和3年7月1日~10月13日
試験科目1次:学力試験、小論文試験
2次:口述試験、身体検査
試験日程1次:令和3年10月23日
2次:令和3年12月15日~17日の指定された日
合格発表1次:令和3年12月2日
最終:令和4年1月31日
防衛医科大学校入試要項
防衛医大の判定。決して手の届かない大学ではなかったので受験を決意。

防医受験がプラスに働いた理由

勉強計画が立てやすくなった

受験勉強を進めるうえで、勉強計画を立てることはとても大切です。

ただ、2月の受験だけを目標にしていると、長期的な計画を立てなくてはならず、さらに自分の実力によって何度も計画を変更しなくてはならないかもしれません。

一方、受験のおおよそ中間地点に防衛医大受験があることで、「防衛医大の受験までにココまでを仕上げる」と、より短期間かつ具体的な計画を立てることができます。

みなと
みなと

現役生なら、防衛医大の受験の前までに理科の範囲をすべて終わらせておく必要があります。

また、防衛医大受験があることで、中だるみせずに勉強をすることができました。

私が防衛医大を受験したのは、浪人生の時です。

浪人生は、1年後の第一志望合格に向けてひたすら勉強することしかできないため、代わり映えのない日々に飽きた多くの浪人生が中だるみしてしまいます。

長期の目標に対して、常にモチベーションを高く保つのは難しいのです。

しかし、10月に防衛医大の受験があることで、受験の中間地点に「防医合格」という目標をつくることができました。

夏休み明けという、浪人生が一番中だるみしやすい期間も集中して勉強できたのは、防衛医大の受験があったからです。

充分に準備して臨むことができた

現役時代に筑波大学の推薦入試を受験したときは、理科に未習範囲が含まれていたため、あわてて未習範囲の勉強をしなくてはなりませんでした。

さらに、未習範囲の学習を無理に勉強に組み入れたことで、他の勉強がおろそかになってしまい、結局のところすべてが中途半端に終わってしまいました。

しかし、防衛医大は浪人時代に受けたので、理科の範囲をすべて終えており、きちんと防衛医大の対策をしたうえで受験に臨むことができました。

試験の雰囲気を味わえた

まず英・数・国 合わせて90分の択一式の試験を実施

受験勉強では、実力を伸ばすことも大切ですが、緊張する中で自分の実力を発揮するための練習もする必要があります。

模試はその練習の一つですよね。

ただ、模試以上に、防衛医大入試では入試独特の雰囲気を味わうことができました。

私が受験した年は、数学が少し難化した年で、少々慌ててしまったことが反省点です。

みなと
みなと

反省点を自覚することで、同じ状況に陥ってしまったときに慌てずに済みます。

合格発表に惑わされなかった

筑波大学の推薦入試を受けた時は、合格発表までの期間はソワソワして、不合格が分かった後は落ち込んでしまって勉強が手につきませんでした。

しかし、防衛医大の受験では、合格発表の前後も変わらずに集中して勉強ができました。

理由は、

  • 現役時代の失敗を思い出して気をひきしめた
  • 予備校の担任から忠告されていた

からです。

現役のときは、筑波大学推薦入試をきっかけとして負の連鎖が始まっていったので、防衛医大の受験ときには、「結果がどうであれ、絶対に影響されない!」と気を引き締めていました。

さらに、

予備校クラス担任
予備校クラス担任

防衛医大の受験は運もある。旧帝の医学部を受かるような生徒でも普通に1次試験落ちる。逆に『なんで受かったの?』という生徒が通ったりもする。通ったことで油断してしまう人もいる。それにあなたの第一志望は防衛医大じゃないでしょ。防衛医大の結果なんて気にしている場合じゃない。

と喝を入れられ。

そのおかげで、防衛医大が不合格でも落ち込むことはなく、むしろ「もっと実力をつけないと!」と気持ちを新たにできました。

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このようにして、秋入試を経ても私の気持ちと計画は崩れることはありませんでした。

もし秋の医学部入試を検討している場合は、(結果がどうあれ)その受験が自分にとってプラスになるような受験にしましょう。

秋(冬)の医学部推薦入試/防衛医大受験に向いている人

  • 推薦を実施している大学/防衛医大が第一志望
  • (学力試験がある場合は)試験範囲をすべて終えている
  • 合格発表に左右されない心を持っている

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